コラム

不倫した夫に対する慰謝料請求

2025-07-03

不倫した夫に対する慰謝料請求

●結果●
不倫慰謝料を獲得

●ご依頼者様の声●
ホームページのお写真を拝見し、穏やかそうな先生だったので勇気を出してご連絡させて頂きました!

丁寧に対応してくださり、心から安心したのを今でも覚えています。

証拠が揃っていたため交渉もスムーズに対応してくださり、進捗についても丁寧に連絡してくださいました。

旦那側も同様に弁護士を雇っていたため時間はかかりましたが、無事に解決して本当にありがたかったです。

先生はとても優しくて気さくな方で、私が考え方を誤りそうになった時は優しくも厳しく諭してくださいました。

依頼を検討している方は、ぜひ無料相談なども活用しつつ色々お話してみて欲しいなと思います!

モラハラ夫との離婚で後悔しない!慰謝料の獲得と長期戦を乗り切るための全知識

2025-07-01

モラハラ夫との離婚で後悔しない!慰謝料の獲得と長期戦を乗り切るための全知識

「もう、モラハラ夫とは一刻も早く離婚したい…」

精神的な攻撃によって、あなたの心は深く傷つき、日々の生活は耐えがたいものになっていることでしょう。モラハラ夫との離婚は、あなたの心の平穏を取り戻し、新たな人生をスタートさせるために不可欠な決断です。

しかし、モラハラ夫との離婚は、一筋縄ではいかないことがほとんどです。感情的な対立に加え、慰謝料や財産分与、親権など、多くの問題が絡み合い、長期戦を覚悟する必要があるでしょう。

当事務所は、男女問題、特にモラハラに特化した離婚問題解決のプロフェッショナルです。この記事では、モラハラによる慰謝料を適切に獲得・増額するためのポイントと、モラハラ夫との離婚を成功させるためにあなたが知っておくべき重要な注意点について、詳しく解説します。あなたの未来を守るために、ぜひ最後までお読みください。


モラハラ慰謝料の獲得と増額を成功させるために

モラハラによる慰謝料の相場は、一般的に数十万円から300万円と言われています。しかし、この金額はあくまで目安であり、あなたの状況や被害の程度によって大きく増減します。

慰謝料額を左右する要素

モラハラによる慰謝料額は、以下の要素の程度によって増減します。

  • モラハラの回数の多さ、期間の長さ:長期間にわたり、頻繁にモラハラ行為を受けていた場合は、慰謝料が増額される可能性が高まります。
  • 被害者の落ち度の有無:あなたに離婚原因となるような落ち度がない場合、慰謝料は増額されやすくなります。
  • モラハラによる精神的・身体的な影響:特に、うつ病や神経症などの精神的疾患を発症している場合は、慰謝料が大幅に増額される大きな要因となります。医師の診断書や通院記録が重要な証拠となります。
  • 婚姻期間の長さ:結婚生活が長ければ長いほど、精神的苦痛が大きいと判断され、慰謝料が増額される傾向があります。
  • 子どもの有無:お子さんがいる場合、お子さんへの影響も考慮され、慰謝料が増額される可能性があります。
  • 慰謝料請求者(あなた)の資産・収入の額、年齢:離婚後の生活の困窮度も考慮されることがあります。

高額な慰謝料を獲得するためのポイント

なるべく高額な慰謝料を受け取るためには、以下の点を適正に証明することが不可欠です。

  1. 被害状況の程度:モラハラの具体的な内容、いつ、どこで、どのような言動があったのかを詳細に記録し、証拠として残すことが重要です。
  2. 被害者の生活レベル・資産状況:離婚後の生活への影響を具体的に示す資料(収入証明、預貯金残高など)も、慰謝料額の算定に影響を与えます。
  3. 客観的な証拠の収集:モラハラが発生していたことを証明する客観的な証拠が最も重要です。
    • 日記やメモ:日時、場所、モラハラの内容(言動を正確に)、あなたの感情を具体的に記録します。
    • 録音・録画データ:モラハラが行われている現場の音声や映像は非常に有力な証拠となります。ただし、相手に気づかれないよう慎重に行いましょう。
    • メール、LINE、SNSのやり取り:モラハラの内容が記録されているメッセージや、相手からの謝罪文なども証拠となります。
    • 医療機関の診断書・通院記録:モラハラによって精神的・身体的な不調が生じた場合は、必ず医師の診察を受け、診断書を作成してもらいましょう。
    • 第三者の証言:ご友人やご家族など、モラハラの事実を知っている人の証言も有効です。

慰謝料請求は、離婚の話し合いと同様に進められ、夫婦間での話し合いで折り合いがつかなければ、調停や裁判へと発展します。このプロセスにおいて、弁護士のサポートは不可欠です。


モラハラ夫と離婚する際に絶対に注意すべき3つのこと

モラハラ夫との離婚は、あなたの精神を消耗させやすい非常に困難な戦いです。しかし、以下の注意点を守ることで、あなたの身を守り、離婚を有利に進めることができます。

1. 離婚成立に至るまでは「長期戦」を覚悟する

モラハラ夫との離婚が、あっさりと成立するケースは非常に稀です。ほとんどの場合、長期戦になることを覚悟しましょう。

モラハラ夫は、その性質上、非常にプライドが高く、自分よりも下の立場だと思っていた妻から離婚を切り出されることに**「我慢できない」「許せない」**と感じることがよくあります。

また、周囲には「いい人」「まともな人」だと思われていることも多く、妻との離婚によって自分の印象が悪くなることを極端に嫌う傾向があります。そのため、自己保身のために、離婚を頑なに渋ったり、親権問題や慰謝料などの離婚条件について徹底的に揉めたりするでしょう。

長期戦になることを前提に、焦らず、しかし着実に準備を進めることが重要です。

2. 離婚の準備が整うまでは夫に「気づかれない」ようにする

「もう離婚したい!」という気持ちが強くても、決して突発的に離婚の話を切り出さないようにしてください。離婚の準備が完全に整うまでは、「離婚したい」という意志を持っていることを夫に気づかれないように細心の注意を払いましょう。

モラハラ夫は、実は妻への依存心や執着心がとても強い人が多いです。妻が離れていくとわかると、不安や恐怖から、余計にモラハラ行為が悪化したり、攻撃的になったりする傾向があります。

また、あなたが家を出て行くことを妨害したり、離婚に必要な書類を隠したり阻止したりすることもあるでしょう。そのような状況下では、あなたの身の危険すら感じるようになるかもしれません。

自分の身と安全を守るためにも、水面下で着々と準備を進め、離婚の意思はモラハラ夫に決して漏らさないようにしてください。

3. 離婚したいという「強い意志」を持ち続ける

離婚の話を切り出すと、モラハラ夫が一時的に反省したような態度を見せたり、これまでとは違う優しい姿を見せたりすることがあります。人によっては、涙を流して「生まれ変わる」「もう二度としない」と泣き落としの作戦に出てくるかもしれません。

しかし、このような言葉は、多くの場合、モラハラ夫の「罠」である可能性を疑いましょう。

「もしかすると、この一件で本当に反省して、生まれ変わってくれるかもしれない…」と一縷の望みに賭けたくなる気持ちは痛いほどわかります。しかし、残念ながら、人の本質というのはそう簡単には変わらないものです。その場しのぎの態度で、あなたを引き留めようとしているだけかもしれません。

ここで折れてしまうと、あなたは今後もモラハラ夫から逃れられなくなり、苦しい生活が続いてしまう可能性があります。誰に何を言われても、「私は絶対に離婚する」という強い意志を揺るがせないことが、モラハラ夫との離婚を成功させる上で最も重要なことです。


モラハラ夫との離婚は、私たち弁護士にお任せください

モラハラ夫との離婚は、感情的にも、法的にも非常に大きな負担を伴います。しかし、あなたは一人でこの困難に立ち向かう必要はありません。

私たち、かがりび綜合法律事務所は、モラハラ問題に特化した経験豊富な弁護士が、あなたの味方となり、最初から最後まで徹底的にサポートいたします。

  • 証拠収集のアドバイスとサポート:有効な証拠を効率的に集めるお手伝いをします。
  • モラハラ慰謝料の適切な請求と獲得:あなたの被害を正当に評価し、最大限の慰謝料獲得を目指します。
  • あなたに代わって交渉:モラハラ夫との直接交渉からあなたを解放し、冷静かつ戦略的に話し合いを進めます。
  • 長期戦に耐えうるメンタルサポート:あなたの心のケアにも配慮し、寄り添いながら伴走します。

あなたの心の平穏と、新しい人生のために、私たち弁護士が全力を尽くします。

モラハラ夫との離婚でお悩みなら、ぜひ一度、かがりび綜合法律事務所にご相談ください。 あなたの未来を、共に切り拓いていきましょう。

セックスレスって直ちに慰謝料請求の理由になるの?

2025-06-30

こんにちは!

セックスレスって直ちに慰謝料請求の理由になるの?

代表弁護士の野条です!本日は、セックスレスって直ちに慰謝料請求の理由になるの?っていうことについて解説していきます!

1  裁判例の確認

離婚成立後の慰謝料請求という事案ですが、性交の拒絶が離婚原因(婚姻破綻の原因)であると認められたうえで、性交を拒絶した妻に対して慰謝料の支払を命じた裁判例があります。

この判決では、『原告(夫)・被告(妻)間の婚姻は、結局、被告の男性との性交渉に耐えられない性質から来る原告との性交渉拒否により両者の融和を欠いで破綻するに至ったものと認められるが、そもそも婚姻は一般には子孫の育成を重要な目的としてなされるものであること常識であって、夫婦間の性交渉もその意味では通常伴うべき婚姻の営みであり、当事者がこれに期待する感情を抱くのも極当たり前の自然の発露である。しかるに、被告は原告と婚姻しながら性交渉を全然拒否し続け、剰え前記のような言動・行動に及ぶなどして婚姻を破綻せしめたのであるから、原告に対し、不法行為責任に基づき、よって蒙らせた精神的苦痛を慰謝すべき義務があるというべきである。しかして、原告に認められるべき慰謝料額は、本件に顕れた一切の事情を総合勘案し、金150万円が相当である。』と判示しています。

2 この裁判の妥当性

みなさん、この裁判例いかがでしたでしょうか?(^^)なかなか今の時代と会っていないなーということがわかるかと思います!結婚は子どもを作るためだけではなく、それぞれの背景や結婚した経緯、個人の尊重などもあるかとおもいます。

従って、セックスレスだけでは一般論として慰謝料発生原因となると単純化はできず、直ちに慰謝料請求の理由には現在ではならないと思います。離婚原因となるとしても、慰謝料発生原因になるかといえば、実際の裁判では、かなり限られた事案になると思います!

熟年離婚で後悔しない!

2025-06-29


熟年離婚で後悔しない!何十年を共にした夫婦が知るべき財産分与と老後の生活設計

「長年連れ添った夫婦だけど、もう限界…」

何十年もの結婚生活を経て、心からうんざりしてしまったり、これ以上我慢できないと感じて離婚を考える熟年夫婦が増えています。確かに、長年の苦労から解放されたいというお気持ちは痛いほどよくわかります。

しかし、熟年離婚は、若い頃の離婚とは異なる多くの複雑な問題をはらんでいます。特に、老後の生活保障や、多額になる可能性のある財産分与は、安易に決断すると後々大きな後悔につながりかねません。

当事務所は、熟年離婚を含む男女問題に精通しており、多くのご夫婦の複雑な問題を解決してきた実績があります。今回は、熟年離婚で最も重要となる財産分与と、安心して老後を送るための扶養的財産分与について、具体的なケースを交えながら詳しく解説します。あなたの新たな人生のスタートを、安心して切れるよう、ぜひ最後までお読みください。


熟年離婚における財産分与の特殊性

離婚における財産分与は、原則として夫婦の共有財産を2分の1ずつの割合で分割します。これは熟年離婚においても変わりません。しかし、何十年も連れ添った熟年夫婦の場合、財産分与が特に難しくなる傾向にあります。

その最大の理由は、夫婦で築き上げた財産が非常に多く、多様になるためです。預貯金だけでなく、自宅、退職金、年金、株式、保険、個人の事業資産など、その評価や分割方法が複雑になることが少なくありません。

持ち家がある場合の財産分与

熟年離婚で最も大きな争点の一つが、持ち家の扱いです。

  • 婚姻中に夫婦で共同購入した場合:原則として、財産分与の対象となります。
  • どちらかが結婚前に購入し、婚姻中にローンを完済していた場合:その家は「特有財産」とみなされ、原則として財産分与の対象にはなりません。
  • 結婚時に住宅ローンが残っていた、または婚姻中にローン返済を続けていた場合:たとえ名義が一方にあっても、婚姻期間中のローンの返済分は夫婦の協力によって築かれた財産とみなされ、財産分与の対象となる可能性があります。

夫婦の共有名義になっている財産でも、評価方法や、どちらが所有するか(または清算するか)で争われることが多く、特に株式や事業用資産など、評価が難しい財産がある場合は、専門的な知識が不可欠です。

退職金の財産分与:現物がないからこそ複雑に

「まだ受け取っていない退職金も、財産分与の対象になるの?」

はい、原則として、受け取り前の退職金も財産分与の対象となります。確かに、「将来の給付は不確実」「功労的な意味合いがある」といった理由で、財産分与の対象とすべきではないという主張がなされることもあります。しかし、退職金もまた、長年の夫婦の協力関係があってこそ得られる財産の一部とみなされるのが一般的です。

退職金の額は、原則として別居日に自己都合退職した場合に受け取れる退職金の額が基準となります。

ここで問題となるのは、退職金がまだ現金化されていないため、容易に解決できない紛争に発展する可能性があることです。将来の生活設計や老後の財産管理に直結する重要な論点であるため、慎重な検討が必要です。


熟年離婚における「扶養的財産分与」とは?老後の生活保障を考える

財産分与は、一般的に結婚から別居・離婚までの間に夫婦で共有した財産を公平に分け合うことです。通常は特別な事情がなければ、二分の一ルールが適用され、財産を半分ずつ分与することになります。

しかし、熟年離婚の場合、この「二分の一ルール」だけでは、離婚後の生活に大きな不公平が生じる場合があります。

例えば、長年専業主婦として家庭を支えてきた妻と、長年会社勤めをしてきた夫がいるケースを考えてみましょう。夫は預貯金が少なくても、離婚後に仕事を続けたり年金を受給したりすることで、以前と同様の生活を維持できるかもしれません。しかし、妻は長年のブランクから職業経験が乏しく、すぐに十分な収入を得る仕事を見つけることが困難な場合があります。そうなると、従前と同じような生活水準を維持することができず、経済的に困窮してしまう可能性があります。

このような状況は、公平性を欠くという考え方から、経済的に負担が大きくなる方が、離婚後経済的に自立できるまでの間、経済力がある方が生活費を財産分与として負担すべきではないかという考え方が実務でも用いられることがあります。これを**「扶養的財産分与」**といいます。

扶養的財産分与が認められるケース

扶養的財産分与は、以下のような場合に説得力を持つことがあります。

  • 夫から突然の離婚要求があり、妻が将来の生活設計を立てる準備期間がなかった場合
  • 長年の専業主婦で、離婚後にすぐに安定した収入を得ることが困難な場合
  • 病気や高齢などの理由で、離婚後の経済的自立が難しい場合

裁判例でも、「扶養的財産分与は、離婚後の一方配偶者の生活を保障するために他方配偶者が一時的に援助する目的で行われるものであり、財産分与の期間は通常はそれほど長くはない」と述べられています(東京地裁平成27年1月16日判決)。また、名古屋高等裁判所の判決では、「婚姻が解消される際には、将来の生活に不安や困窮のおそれがある配偶者に対して、経済的な自立を促すために、経済的な支援や扶養が必要である」という趣旨が示されています。

このように、熟年離婚では、特に経済的に弱い立場にある配偶者の老後の生活保障という観点から、扶養的財産分与が非常に重要な論点となります。具体的な計算方法は様々ですが、婚姻費用の算定表を参考にしたり、離婚後即座に自立できない配偶者が、一定期間の生活費を求める形で交渉を進めることがよくあります。


熟年離婚を有利に進めるために弁護士に相談すべき理由

長年の共同生活の中で築き上げられた財産や資産の分配は、非常に複雑で専門的な知識が必要です。特に熟年離婚では、財産分与の額が大きくなりやすく、紛争が拡大したり、解決に時間がかかったりする傾向にあります。

私たち弁護士は、単に法律を適用するだけでなく、ご夫婦それぞれの状況を丁寧に伺い、依頼者様の人生設計に寄り添った解決策を提案します。

  • 多岐にわたる財産の正確な評価:持ち家、退職金、年金、株式など、複雑な財産の評価や計算を適正に行います。
  • 扶養的財産分与の必要性の主張と交渉:あなたの老後の生活保障を確保するため、扶養的財産分与の必要性を具体的に主張し、相手方と交渉します。
  • 感情的になりがちな交渉の代理:長年の関係だからこそ感情的になりやすい交渉を、冷静かつ客観的に進め、あなたの精神的負担を軽減します。
  • 法的手続きの代理:話し合いで解決できない場合でも、調停や審判、訴訟といった法的手続きをスムーズに進めます。

熟年離婚は、あなたの残りの人生を左右する大きな決断です。後悔のない新たなスタートを切るために、ぜひ一度、当事務所にご相談ください。あなたの状況に合わせた最適なアドバイスとサポートを提供し、明るい未来への一歩を共に踏み出しましょう。

【代表弁護士からのメッセージ】不貞慰謝料請求と「婚姻関係破綻の抗弁」の難しさ

2025-06-28


【代表弁護士からのメッセージ】不貞慰謝料請求と「婚姻関係破綻の抗弁」の難しさ


こんにちは!弁護士法人かがりび綜合法律事務所 代表弁護士の野条です!
本日は、不貞慰謝料請求でしばしば問題となる「婚姻関係破綻の抗弁」について、私の思うところをお話しさせていただきます。
「婚姻関係破綻の抗弁」とは?
これは簡単に言うと、不貞行為の慰謝料を請求された側が、「そもそも夫婦関係はとっくに破綻していたのだから、不貞行為によって誰かの権利を侵害したわけではない(あるいは、その侵害は極めて軽微だ)」と主張し、慰謝料の支払いを拒否する、というものです。
理屈はわかりますが、この主張は使い方を間違えると、かえって紛争を拡大させてしまうことがあります。

感情的な対立を深めるリスク
考えてみてください。不貞行為で精神的苦痛を受けている方が「慰謝料を請求したい」と弁護士に相談に来たときに、相手方から「元々あなたたち夫婦は仲が悪かったのだから、慰謝料を払う義務はない」と言われたら、どう感じるでしょうか?
多くの方が、感情的に反発し、「そんなことはない!」とさらに反論しようとするでしょう。こうなると、話し合いは感情的なものになり、収拾がつかなくなってしまうのです。この抗弁は、本当に適切な場面で使わないと、紛争を終わらせるどころか、さらにこじらせてしまうリスクがあるのです。

「婚姻関係破綻」の立証の難しさ
さらに、裁判所が「夫婦のいずれが婚姻破綻について『もっぱらまたは主として』有責か」を判断するのは、非常に難しい問題です。
判例では、婚姻破綻の時点を客観的に判断しやすい「別居時」を基準とすることが多いですが、その後の有責性については、他の異性との性関係を重視する傾向があります。しかし、最終的には裁判所の裁量に大きく左右される部分も少なくありません。
不貞行為と婚姻破綻の間に因果関係があることを立証するには、夫婦の日常生活における細かな行為の積み重ねを丹念に洗い出す必要があり、これは簡単なことではありません。

慰謝料問題でお困りの方へ
不貞慰謝料の問題は、請求する側にとっても、請求される側にとっても、非常にデリケートで複雑な問題です。
「相手に慰謝料を請求したいけれど、どうしたら良いか分からない」
「身に覚えのない慰謝料請求を受けて困っている」
「婚姻関係破綻の抗弁を主張できるのか知りたい」
といったお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度、当弁護士法人かがりび綜合法律事務所にご相談ください。
私たちは、お客様のお話を丁寧に伺い、一つ一つの状況を詳細に分析することで、紛争の早期解決と、お客様にとって最善の結果を目指してサポートいたします。
大阪メトロ「本町駅」より徒歩1分の当事務所は、お客様のプライバシーに配慮した個室でのご相談が可能です。初回のご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

【男性必見!3ヶ月でスピード解決】妻との離婚、財産分与の難航を乗り越えた30代男性の事例

2025-06-26

【男性必見!3ヶ月でスピード解決】妻との離婚、財産分与の難航を乗り越えた30代男性の事例

皆さん、こんにちは。離婚弁護士の井上めぐみです。

今日は、先日解決した30代男性からの離婚協議事件についてご紹介します。依頼者のBさんは、奥様と2人のお子様がいらっしゃいましたが、以前から性格の不一致により別居生活を送っていました。離婚を考えていたものの、奥様のパワハラ的な性格から話し合いが進まず、財産分与についても不安を感じて当事務所にご相談にいらっしゃいました。

妻の強い態度に疲弊…膠着状態からの打開

Bさんから詳しくお話を伺うと、奥様は非常に気が強く、Bさんは離婚の話を切り出すことさえ難しい状況だったとのことです。財産分与についても、Bさんが正当な主張をしようとしても、まともに耳を傾けてもらえないのではないかと深く悩んでいらっしゃいました。精神的に疲弊しきっているご様子が、とても印象的でした。

私たちは、まずBさんの不安な気持ちに寄り添い、今後の進め方について協議しました。奥様への慰謝料請求も視野に入れることも検討しましたが、Bさんは何よりも**「一刻も早くこの状況から解放されたい」**と強く望んでいらっしゃいました。そこで、私たちは迅速な解決を最優先に、離婚協議を進めることといたしました。

スピーディーな交渉で3ヶ月以内の円満解決

私たちはすぐに奥様との交渉を開始しました。Bさんのご意向を尊重し、冷静に財産分与の提案を行い、粘り強く協議を重ねました。その結果、交渉開始からわずか3ヶ月という短期間で、Bさんの希望に近い形で協議離婚を成立させることができました。

Bさんは、長期間悩んでいた問題が解決したことに、心底安堵されたご様子でした。ご相談にいらした当初の表情から一転し、 笑顔を取り戻され、新たなスタートへの希望に満ち溢れていらっしゃいました。

男性からの離婚相談も増えています

離婚というと、女性側からのご相談が多いイメージがあるかもしれませんが、実は男性からのご相談も決して少なくありません。今回のように、奥様の方がパワーバランスが強く、離婚協議自体を ストレスに感じていらっしゃるケースもあります。

Bさんもおっしゃっていましたが、「誰かに話を聞いてもらうだけでも、気持ちが楽になった」とのことです。もし今、離婚について一人で悩んでいる男性の方がいらっしゃいましたら、勇気を出して一度ご相談ください。話すことで気持ちが整理され、解決への糸口が見つかるかもしれません。

私たち弁護士は、 最適な解決策を見つけるために、親身になってサポートさせていただきます。お気軽にご連絡ください。

「もう終わりにしたい…」長期化する離婚調停と不当な要求を、4回で早期解決した男性の事例

2025-06-25

「もう終わりにしたい…」長期化する離婚調停と不当な要求を、4回で早期解決した男性の事例|弁護士が解説 – かがりび綜合法律事務所

夫婦関係の悪化、そして離婚に向けた話し合いが長期間進まない状況は、当事者にとって非常に大きな精神的負担となります。特に、別居に踏み切れないまま同居を続けている場合や、話し合いがこじれて感情的な対立が続いている場合は、そのストレスは計り知れません。さらに、相手方から収入や状況にそぐわない、支払い不能なほど高額な条件(住宅ローンの支払い、過大な養育費など)を求められた場合、「一体どうすればいいんだ…」と絶望的な気持ちになってしまうこともあるでしょう。

しかし、このような長期化する複雑な離婚問題、そして不当な要求に対しても、適切な法的サポートがあれば、状況を打開し、納得のいく早期解決を目指すことが可能です。

今回は、妻による不貞行為が背景にあり、話し合いが進まないまま長期同居が続いた後、妻からの離婚調停で支払い不能なほど高額な要求を突きつけられた男性が、弁護士のサポートのもと、調停開始からわずか3回で早期に離婚を成立させた事例をご紹介します。

事例紹介:長期化する離婚問題と不当な要求を、調停3回で早期解決

【依頼主】 50代 男性 【相手方】【婚姻期間】 20年以上 【子ども】 あり

【相談の背景】 ご依頼者様は、妻による不貞行為が発覚して以来、離婚に向けた話し合いが始まったものの、なかなか前に進まず、長い間同居状態が続いていました。夫婦関係は冷え切っており、このままの状況が続くことに大きなストレスを抱えていらっしゃいました。

そのような中、妻から家庭裁判所に離婚調停が申し立てられました。調停の中で、妻はご依頼者様の収入からして到底支払い不能なほど高額な条件(自宅ローンの支払いや、算定表を大きく上回る養育費など)を求めてきました。「こんな条件、飲めるわけがない。でも、この調停も長引くのだろうか…」と、さらに大きな不安を感じ、かがりび綜合法律事務所にご相談にいらっしゃいました。

当事務所の活動:早期の事案整理と調停への戦略的な準備

ご相談いただいた際、弁護士はご依頼者様が長期化する問題と、支払い不能な不当な要求に苦しんでいらっしゃることを理解しました。ご依頼者様が「早くこの状況を終わりにしたい」という早期決着への強い希望を持たれていることを踏まえ、調停手続きを通じて、不当な要求を退けつつ、迅速な解決を目指す方針で進めることになりました。

ご依頼を受け、弁護士はまず、これまでの夫婦の経緯、妻の不貞行為、現在の経済状況、妻の求める条件がなぜ不当であるのか、そしてご依頼者様の希望する解決像などを、早期に詳細に事案整理しました。これにより、調停の場で何が争点となるのか、どのような証拠や主張が必要なのかを明確にしました。

そして、弁護士は全ての調停期日にご依頼者様と同行いたしました。初回である第1回の調停から、事前に整理した情報を基に、ご依頼者様の代理人として具体的で実のある話合いができるよう、調停委員や相手方に分かりやすく主張・説明を行いました。特に、妻の求める金銭的な条件が、ご依頼者様の収入や現実的な生活状況から見て、いかに不当であるのかをデータや資料を示しながら説得的に伝えました。

解決の内容:不当な要求を退け、調停4回というスピード解決

弁護士による早期の事案整理と、調停期日での戦略的な対応の結果、妻の求める支払い不能なほどの不当な要求を退けることができました。

複雑な離婚調停は長期化することも珍しくありませんが、本件は、弁護士が第1回から具体的な話合いを進める準備を徹底したことで、無駄な時間をかけることなく、わずか調停全4回という短期間で夫婦間での合意が成立し、無事に離婚が成立するという早期解決を実現しました。

ご依頼者様は、長く解決しない状況と不当な要求に苦しんでいらっしゃいましたが、弁護士のサポートによって、不当な要求を退けた上で、予想以上に短い期間で問題が解決したこと、そして解決までの間、弁護士が常に隣で支えてくれた支援体制について、大変高く評価してくださいました。

この事例から見る、早期解決と不当な要求への対応戦略

この事例は、長期化する離婚問題や、相手方からの不当な要求に直面した場合でも、弁護士の適切なサポートがあれば、状況を大きく改善し、早期に解決できる可能性が高まることを示しています。

  • 早期の事案整理と調停への準備: 調停が始まる前に、状況を整理し、主張すべき点、必要な資料などを準備しておくことが、調停をスムーズかつ有利に進めるための鍵となります。弁護士は、初回相談の段階からこれをサポートします。
  • 支払い不能な要求への的確な反論: 相手方が非現実的な金銭的条件を求めてきた場合、感情的に反発するのではなく、収入や支出、生活状況など、客観的なデータに基づいて、なぜその要求が不当であるのかを具体的に主張・立証する専門的な対応が必要です。
  • ご依頼者の希望(早期解決)への配慮: ご依頼者様が何を最も望んでいるのか(本件では早期決着)を理解し、その目的に沿った戦略を立てることが、ご依頼者の満足度を高める解決に繋がります。早期解決のためには、交渉や調停を効率的に進める弁護士の力量が問われます。
  • 弁護士の同行とサポート: 調停期日に弁護士が同行することで、ご依頼者様は安心して手続きに臨めるだけでなく、その場で生じる相手方の主張や調停委員からの問いかけに対し、弁護士が即座に適切な対応をとることが可能となり、手続きをより有利に進めることができます。

長期化する離婚問題、不当な要求でお悩みなら|かがりび綜合法律事務所へ

離婚問題が長引いている、相手方から収入や状況にそぐわない不当な要求を突きつけられている、といった状況は、計り知れないストレスを伴います。一人で悩んだり、感情的に対応したりすると、状況がさらに悪化してしまうリスクがあります。

かがりび綜合法律事務所は、このような困難な状況にあるご依頼者様に寄り添い、長期化する問題の打開、不当な要求への対応、そして早期解決に向けたサポートを得意としています。本事例のように、調停手続きを戦略的に進め、ご依頼者様にとって最善の結果を目指します。

「未婚」と嘘をつかれて交際・性交渉…貞操権侵害の慰謝料請求

2025-06-24

「未婚」と嘘をつかれて交際・性交渉…貞操権侵害の慰謝料請求で後悔しないためにあなたが知るべきこと

「まさか、交際相手が既婚者だったなんて…」

マッチングアプリやSNS、友人の紹介など、現代では様々な出会いの形があります。その中で、「独身」だと信じて交際を始め、心も体も捧げてしまった相手が、実は既婚者だったと発覚するケースが後を絶ちません。

あなたは、相手の嘘によって心身ともに深く傷つけられ、裏切られた気持ちでいっぱいかもしれません。

「私の人生を返してほしい」 「この怒りや悲しみを、どうすればいいの?」

そう思われるのは、決して間違ったことではありません。あなたの**「貞操権」**は、不当に侵害されたのです。そして、その苦痛に対して、あなたは慰謝料を請求する権利があります。

しかし、貞操権侵害の慰謝料請求は、感情的な側面が強く、時に紛争がこじれやすい問題でもあります。相手が既婚者であるという複雑な事情も絡むため、専門的な知識と冷静な対応が不可欠です。

この記事では、男女問題に強い弁護士である私が、貞操権侵害とは何か、慰謝料請求の条件や相場、そしてあなたが後悔しないために知っておくべきことについて、詳しく解説します。あなたの心の回復と、正当な権利の実現のために、ぜひお役立てください。


貞操権侵害とは?あなたの「性的な自由」を保護する権利

貞操権とは、簡単に言えば**「自分自身の性的な自由を保護する権利」のことです。誰にでもこの権利はあり、他人に不当に侵害されることは許されません。これは人格権の一部**として強く保護されています。

具体的には、以下のような場合に貞操権侵害とみなされます。

  • 相手の同意なしに性的な行為をされた場合
  • 事実を偽られて性的な行為をされた場合

特に、既婚者が自分が既婚者であることを相手に告げずに交際し、肉体関係を持った場合は、相手の貞操権を侵害したとみなされます。

「独身です」「将来は結婚したい」などと嘘をつかれ、結婚の可能性も信じて肉体関係を持った場合、あなたは自身の性交渉について自由に意思決定したとは言えません。相手の虚偽によって、あなたの貞操権が侵害されたことになります。


慰謝料を請求するための条件と重要なポイント

貞操権侵害で慰謝料を請求するためには、以下の2つの要件を満たす必要があります。

  1. 相手が既婚者であったことを知らずに交際し、肉体関係を持ったこと
  2. あなたの貞操権が実際に侵害されたこと

これらの要件を満たすかどうかを判断する際には、以下の具体的な事実関係が重要になります。

  • 相手の年齢や立場
  • 交際に至るまでの経緯や交際期間
  • 相手がついていた嘘の内容(「独身である」という嘘の具体的状況など)
  • 肉体関係の回数や頻度
  • 妊娠の有無、出産や中絶に至ったかどうか
  • 交際終了後の相手の対応(誠実な対応か、不誠実か)
  • あなたがその嘘によって被った精神的苦痛の度合い

特に、あなたが「未婚」と信じ、「将来の結婚」を視野に入れていたという状況は、貞操権侵害の重要な根拠となります。単なる肉体関係ではなく、あなたの人生設計や将来への期待を裏切られたことが、慰謝料請求の大きな理由となるのです。


慰謝料の請求額はどれくらい?具体的な相場と増額要素

貞操権侵害の慰謝料額は、不貞行為の慰謝料と同様に、その被害の程度相手の行為の悪質性によって大きく異なります。

一般的には、数十万円から数百万円の範囲になることが多いですが、個別の事情によって変動します。特に、相手の性的自由をどの程度侵害したのか、という点が重要になります。

慰謝料が高額になりやすいケース

裁判例を見ると、以下のような場合に慰謝料が増額される傾向にあります。

  • 交際期間が長期間にわたる場合:時間をかけて信頼関係を築き、その上で裏切られた精神的苦痛は大きいと判断されます。
  • 肉体関係の回数や頻度が多い場合:不貞行為の悪質性が増すと見なされます。
  • 妊娠を伴った場合:特に、出産や中絶に至った場合は、肉体的・精神的な負担が非常に大きく、慰謝料が大幅に増額される最大の要因となります。
  • 妊娠後に出産したのに相手が認知しない場合:これも非常に悪質なケースと判断されます。
  • 婚約間際まで交際が進んでいた場合:結婚を目前にして裏切られた場合、精神的苦痛は極めて大きく、人格権侵害としての側面も強く考慮されます。
  • 当時、あなたが交際していた独身の相手がいたのに、その交際を妨害されたり、破談にさせられたりした場合:あなたの人生に与えた影響が大きいと判断されます。
  • 相手の対応が悪質である場合:嘘を認めず、反省の色が見えない、開き直るなどの不誠実な対応は、慰謝料増額の要素となります。

このように、単に肉体関係があったか否かだけでなく、あなたの**「恋愛の成熟度」や、相手の嘘があなたの人生に与えた影響、そして相手の「悪質性」**が、慰謝料額を大きく左右します。


貞操権侵害の慰謝料請求をスムーズに進めるために

貞操権侵害による慰謝料請求は、感情的になりやすく、また法的な専門知識が必要となるため、弁護士への依頼が非常に有効です。

弁護士に依頼するメリット

  • 証拠の収集と分析:相手の嘘を立証するためのLINEやメールのやり取り、SNSの投稿、写真などの証拠を適切に収集・分析し、法的に有効な主張を組み立てます。
  • 交渉の代理:相手との直接交渉は精神的な負担が大きいです。弁護士があなたの代理人として交渉に臨むことで、感情的にならず冷静に、そして有利に話し合いを進めることができます。
  • 適切な慰謝料額の算定:あなたの被害状況や相手の悪質性を踏まえ、過去の裁判例なども分析しながら、あなたのケースで最大限の慰謝料額を算定し、請求します。
  • 法的な主張の組み立て:単なる感情論ではなく、貞操権侵害という法的な観点から、説得力のある主張を展開します。
  • 複雑な紛争の解決:相手が既婚者の場合、その配偶者からあなたが不倫の加害者と誤解され、逆に慰謝料を請求されるといった予期せぬトラブルに発展することもあります。弁護士が介入することで、このような複雑な紛争を未然に防ぎ、適切に解決へと導きます。

感謝の声

貞操権侵害による慰謝料 30代女性

「先生、慰謝料100万円で解決してくださり、本当にありがとうございます。何よりも、相手からの謝罪文言がもらえたこと、そして今後相手方と連絡を取らずに済むことになり、私の気持ちがスッキリしました!また何かありましたら、どうぞよろしくお願いします。」


不倫慰謝料 20代女性

「先生、ありがとうございました!慰謝料もきちんと取れました!本当にありがとうございました。」


一人で悩まず、私たち弁護士にご相談ください

貞操権侵害は、被害者にとって深い心の傷を残します。しかし、あなたは一人ではありません。正当な権利を行使し、傷ついた心を癒すための一歩を踏み出すお手伝いをさせてください。

私たち、かがりび綜合法律事務所は、男女問題に強く、貞操権侵害をはじめとする様々なケースを解決に導いてきました。ご相談の際には、弁護士費用と比較して、あなたの受け取る慰謝料がマイナスにならないよう、現在の証拠でどこまで立証できるか、丁寧に分析し、損のないよう尽力します。

貞操権侵害による慰謝料を請求したい方も、あるいは逆に請求されてお困りの方も、まずはご相談ください。あなたの状況に寄り添い、最善の解決策を共に探し、力強くサポートいたします。

【離婚弁護士が解説】夫(妻)の性的不能・性的不満は離婚原因になる?

2025-06-24

【離婚弁護士が解説】夫(妻)の性的不能・性的不満は離婚原因になる?解決のポイント

皆さん、こんにちは。弁護士法人かがりび綜合法律事務所の離婚弁護士、野条健人です。

「夫(妻)が性的不能で、夫婦関係が破綻してしまった…」 「長年、性交渉の不満を抱えているけど、こんな理由で離婚できるのかな?」 「デリケートな問題だから、誰にも相談できなくて一人で悩んでいる…」

もしあなたが今、このようなお悩みを抱えているなら、このブログ記事はきっとお役に立てるはずです。

夫婦間の性的関係は、円満な婚姻生活を維持するための重要な要素の一つです。性的不能や、性交渉の拒否、あるいは性的な不満が長期にわたって解消されない状態は、夫婦間の愛情や信頼関係に大きな影響を与え、精神的な苦痛をもたらすことがあります。

これは、民法が定める離婚原因の一つである**「その他婚姻を継続しがたい重大な事由」**に該当する可能性があり、裁判で離婚が認められるケースも存在します。

私はこれまで、多くの離婚案件に携わり、特に夫婦間の性的問題が絡むデリケートな離婚問題も数多く解決に導いてきました。このブログ記事では、性的不能や性的不満が離婚原因となる条件、必要な証拠、そしてあなたが納得のいく形で問題を解決するためのポイントを、専門家として分かりやすく解説していきます。

目次

  1. 【離婚弁護士が解説】夫(妻)の性的不能・性的不満は離婚原因になる?解決のポイント
  2. 1.性的不能・性的不満は離婚原因になる?法的根拠と裁判所の判断
  3. 2.性的不能・性的不満を理由に離婚するための「証拠資料」
  4. 3.性的不能・性的不満を理由に離婚を進める際のポイント
  5. 5.性的不能・性的不満が原因の離婚は弁護士にご相談を!

1.性的不能・性的不満は離婚原因になる?法的根拠と裁判所の判断

夫婦間の性交渉は、婚姻生活において重要な役割を果たすものであり、正当な理由なく性交渉を拒否し続けたり、性的不能の状態が継続したりすることは、「その他婚姻を継続しがたい重大な事由」(民法第770条1項5号)に該当する可能性があります。

ただし、裁判所が離婚を認めるかどうかは、単に性交渉がないという事実だけでなく、以下の点が総合的に考慮されます。

  • 性的不能の「不治」: 配偶者が性的不能である場合、それが治療によっても回復する見込みがない「不治」の状態であることが重要視されます。一時的なものや、治療で改善する可能性があれば、すぐに離婚原因とはなりません。
  • 性的関係における「重要な約束の破棄」: 婚姻前から性的不能であったにもかかわらず、その事実を隠して結婚した、あるいは結婚前に性の問題を話し合い、改善を約束していたにもかかわらず、その約束を破棄したような場合は、悪質な要素として判断されることがあります。
  • 夫婦関係破綻の有無: 性的問題が原因で、夫婦間の愛情や信頼関係が完全に失われ、夫婦としての共同生活がもはや維持できない状態にあると客観的に判断されることが必要です。単に性交渉がないだけでなく、会話がない、家庭内別居状態であるなど、関係全体の破綻が問われます。
  • 改善努力の有無: 性交渉の改善に向けて、夫婦で話し合いを試みたか、医療機関やカウンセリングへの受診を提案したかなど、改善努力があったにもかかわらず、状況が改善しなかったかどうかも考慮されます。
  • 婚姻期間の長さ: 婚姻期間が長いほど、性的不満が長期間にわたる精神的苦痛を与えてきたと評価されやすくなります。

【裁判例から見る判断基準】 裁判所は、性的不能や性交渉がないこと自体を直ちに離婚原因とはせず、「婚姻共同生活を継続し難い重大な事由であるか否かは、当事者の意向も踏まえつつ、当該事情が婚姻共同生活を営む上で支障をきたし、婚姻共同生活を破綻に至らせる程度の不和を形成したか、あるいは婚姻共同生活を営むことへの期待を不可能にしたかという観点から判断すべきである」と示しています。

これは、性交渉の有無だけでなく、それが夫婦関係全体にどのような影響を与え、修復不可能な破綻に繋がったかという「重大性」が問われることを意味します。

2.性的不能・性的不満を理由に離婚するための「証拠資料」

性的問題は非常にデリケートなため、客観的な証拠を集めるのが難しい場合があります。しかし、離婚を有利に進めるためには、以下のものをできるだけ多く集めることが有効です。

  • 夫婦間の話し合いの記録:
    • 性交渉について話し合ったこと、相手が拒否したこと、改善を求めたことなどを記録したLINEやメールのやり取り、SNSのメッセージ
    • 話し合いの際の録音データ(性交渉がないことや相手の拒否を示す発言など)。
    • 性的問題について悩んでいたこと、改善努力をしたことを記録した日記やメモ
  • 医療機関の診断書・受診記録:
    • 性交渉ができない理由が病気や身体的なものである場合、その診断書や治療履歴。
    • 性的問題によってうつ病などの精神的な苦痛を負った場合、精神科医の診断書や通院記録。
    • 夫婦いずれか、または双方が、性の専門医や泌尿器科を受診した記録。
  • カウンセリングの記録:
    • 夫婦カウンセリングや個人カウンセリングを受けた記録。性的な問題が原因で関係が悪化し、改善努力を行った事実を示せます。
  • 第三者の証言:
    • 信頼できる友人や親族に、性的問題による夫婦関係の悩みや、相手の拒否について相談していた事実があれば、証言を依頼できる可能性もあります。ただし、非常にデリケートな内容のため、慎重な検討が必要です。
  • 別居の事実:
    • 性的な問題が原因で夫婦関係が破綻し、別居に至った事実と、その期間。

3.性的不能・性的不満を理由に離婚を進める際のポイント

性的問題が原因での離婚は、デリケートな問題であり、かつ裁判所の判断も慎重に行われるため、以下のポイントを押さえておくことが重要です。

ポイント1:性交渉の拒否・不能が「不治」かつ「悪質」であることの主張

相手が正当な理由なく性交渉を拒否し続けていること、あるいは性的不能が治療しても回復の見込みがないことを主張します。特に、相手が治療に非協力的であるなど、「悪質性」を裏付ける事情があれば、より離婚が認められやすくなります。

ポイント2:性的問題が「婚姻関係破綻」に繋がったことの立証

単に性交渉がないだけでなく、それが原因で夫婦間の愛情や信頼関係が完全に失われ、夫婦としての共同生活が維持できない状態にあることを具体的に主張・立証する必要があります。例えば、性交渉がないことで会話が激減した、家庭内別居状態になっている、精神的に大きな苦痛を受けている、といった状況を具体的に示します。

ポイント3:改善努力の記録と、拒否された事実の明確化

性交渉の改善に向けて、話し合いを試みたこと、医療機関やカウンセリングへの受診を提案したこと、それでも相手が応じなかったことなどを具体的に記録しておくことが重要です。これは、あなたが関係修復に努めたことを示す証拠となります。

ポイント4:慰謝料請求も検討する

性的不能や性交渉の拒否が原因で精神的な苦痛を負い、婚姻関係が破綻に至った場合、相手に対して慰謝料を請求できる可能性があります。慰謝料額は、性的問題の期間、精神的苦痛の程度、夫婦関係への影響、相手の資力などによって異なります。

5.性的不能・性的不満が原因の離婚は弁護士にご相談を!

夫婦間の性的問題は、非常にデリケートであり、感情的にも話し合いが難しいテーマです。また、裁判所で離婚を認めてもらうための立証も、他の離婚原因に比べて専門的な知識とノウハウが求められます。

  • デリケートな問題の扱い: 感情的になりがちな問題を冷静に、かつ丁寧に扱います。
  • 証拠収集の難しさ: 性的な問題は、客観的な証拠を集めるのが難しい場合があります。弁護士は、どのような証拠が有効かアドバイスし、収集をサポートします。
  • 裁判所の判断基準の理解: 裁判所が性的問題をどのように評価し、離婚原因と判断するか、その複雑な基準を理解し、適切な主張を行います。
  • 精神的負担の軽減: 相手方との直接交渉から解放され、あなたは心の平穏を取り戻し、次のステップへと進む準備に集中できます。

これらの問題を個人で解決しようとすると、多大な時間と労力、そして精神的な消耗を伴い、不利な条件で合意してしまうリスクも高まります。

弁護士法人かがりび綜合法律事務所では、性的不能・性的不満を含む夫婦間の性的問題が原因の離婚に関する初回のご相談を無料で承っております。

あなたの状況を丁寧に伺い、最適な解決策をご提案させていただきます。私、野条健人が、あなたが安心して未来へ進めるよう、全力でサポートいたします。

どんな些細なことでも構いません。まずはお気軽にご連絡ください。


弁護士法人かがりび綜合法律事務所 離婚弁護士 野条健人

【お電話でのお問い合わせ】 電話: 06-6479-3766 FAX: 06-6479-3767

専業主婦とモラハラ問題

2025-06-23
代表弁護士の野条です。 離婚弁護士ナビという離婚問題に強い弁護士が並ぶサイトの法律監修をしています。 有難いことに当職も勉強になりますし、今後も皆様のお役に立ちたいと思っておりますので、ぜひ気になる方は、お読みいただければと思います!そのなかでもかがりび綜合法律事務所がみなさまに選ばれていることは特に自信になっております。ひきつづき皆さま何卒宜しくお願いします!

専業主婦とモラハラ問題  https://ricon-pro.com/columns/671/
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