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性格の不一致
長年連れ添った夫婦であっても、性格や価値観の不一致は熟年離婚の大きな原因となりえます。
結婚当初は些細な違いとして許容できていたことが、長年の生活の中で大きな不満へと変わるのです。
特に、仕事や子育てが一段落し、夫婦二人で過ごす時間が増えると、お互いの性格や価値観の違いが際立って感じられるようになります。
【性格の不一致の具体例】
- 夫は整理整頓が苦手で物を溜め込む傾向がある一方、妻は常にスッキリとした空間を求めており、定年後に夫が家にいる時間が増えることで、妻のストレスが増大した
- 夫は定年後、家でのんびりとテレビを見て過ごしたいと考えているのに対し、妻は外出して趣味を楽しみたいと考えており、お互いの過ごし方の違いが関係の悪化を招いていった
このような性格や価値観の不一致が積み重なり、お互いの考えや行動を理解・尊重できなくなると、「この人と一緒にいる理由が分からない」と感じ、離婚を考えるようになります。
配偶者の不倫
配偶者の不倫は、信頼関係を崩し、熟年離婚の原因のひとつとなります。
長い結婚生活の中で夫婦間の会話が減り、心の距離が広がってしまうと、配偶者以外の異性に心の拠り所を求めてしまうケースがあります。
近年では、中高年層においても、SNSや出会い系サイトなどを通じた不倫が増加傾向にあるといわれています。
【配偶者の不倫の具体例】
- 妻が職場の同僚と親しくなり、夫との関係が冷え込んでしまった
- 60代の夫が若い女性との関係を持ち、相手が妊娠し、妻が耐えられなくなって離婚を決意した
- 不倫が原因で夫婦間の会話がなくなり、家庭内別居状態になった
熟年離婚では、「相手の不倫にずっと気づいていたものの、子どもが成長するまでは離婚せず、表面上は夫婦関係を続けていた」というケース(仮面夫婦)もよく見られます。
