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「これってモラハラ…?」精神的な苦痛から抜け出すために。あなたが知るべきモラハラのサイン
「パートナーの言動に、毎日心が締め付けられるようだ…」 「私がおかしいのかな…?」
あなたは、パートナーから心ない言葉を浴びせられたり、行動を制限されたりして、精神的に追い詰められていませんか?しかし、その行為が本当に「モラハラ(モラルハラスメント)」に当たるのか、判断に迷い、一人で苦しんでいる方もいらっしゃるかもしれません。
精神的な苦痛は、身体的な暴力とは異なり、目に見えにくいため、周囲に理解されにくいことも多くあります。しかし、そのダメージは深く、あなたの心と生活を蝕んでいきます。
当事務所は、男女問題に強く、モラハラに苦しむ多くの方々をサポートしてきました。この記事では、離婚弁護士として、モラハラがどのような行為を指すのか、その具体的な特徴やサインについて詳しく解説します。あなたが今感じている苦しみがモラハラであると認識し、そこから抜け出すための一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
モラハラ(モラルハラスメント)とは?
モラハラとは、「精神的(倫理的)な攻撃・暴力などによる嫌がらせ」を指します。内閣府男女共同参画局では、モラハラを「精神的なDV(ドメスティック・バイオレンス)の一種」と定義しており、その深刻さが伺えます。
身体的な暴力がなくても、言葉や態度による精神的な攻撃は、人の尊厳や心を深く傷つけ、健全な生活を妨げます。
モラハラの具体的な特徴とサイン
あなたが経験しているかもしれない「これってモラハラ?」と感じる具体的な言動には、以下のようなものがあります。
- 大声でどなる:些細なことで激高し、大声で怒鳴りつける。
- 侮辱的な言葉を浴びせる:「誰のおかげで生活できるんだ」「かいしょうなし」「お前は本当にダメな人間だ」など、人格を否定するような言葉を頻繁に使う。
- 人間関係の制限・監視:実家や友人との付き合いを制限したり、電話や手紙(メールやSNSも含む)の内容を細かくチェックしたりする。
- 無視する:何を言っても口をきかない、顔を合わせても無視するなど、存在を否定するような態度をとる。
- 人前でバカにする・命令する:家族や友人の前であなたを貶めたり、命令するような高圧的な口調で物事を言いつけたりする。
- 大切なものを壊す・捨てる:あなたが大切にしているもの(思い出の品、趣味の道具など)を意図的に壊したり、勝手に捨てたりする。
- 経済的な支配:生活費を渡さない、または必要最低限しか渡さない。あなたが外で働くことを制限したり、仕事を辞めさせたりする。
- 子どもを巻き込む脅し:「子どもに危害を加えるぞ」などと言って脅す。
- 身体的な暴力をちらつかせる:殴るそぶりや、物を投げつけるふりをして、あなたを精神的に脅かす。
※生活費を渡さない、仕事を制限するといった行為は、「経済的DV」と分類されることもありますが、これも精神的苦痛を与えるモラハラの一種と捉えられます。
モラハラの背景と特徴
モラハラは、加害者が被害者を精神的に支配し、自己肯定感を奪うことで、自分の思い通りにコントロールしようとする行為です。その特徴として、以下のような点が挙げられます。
- 密室性:多くの場合、夫婦や親子など、閉鎖的な関係の中で行われるため、外部からは見えにくい。
- 巧妙さ:直接的な暴力ではないため、「私が悪いのかもしれない」「大げさに考えすぎかな」と被害者自身が判断に迷いやすい。
- 加害者の自己正当化:加害者は自身の行為をモラハラと認識せず、「しつけだ」「お前のために言っている」などと正当化する傾向がある。
内閣府男女共同参画局の2011年度の統計によると、婚姻関係事件の申し立てのうち、夫からが約14%、妻からが約25%となっており、夫婦間の問題が多様化していることが伺えます。
あなたの苦しみを「モラハラ」だと認識することから始まる
「これはモラハラだったんだ…」と認識することは、あなたがその苦しい状況から抜け出すための最初の、そして最も重要な一歩です。
精神的な苦痛は、放置すると心の病に繋がり、日常生活にも大きな影響を及ぼします。
もし、上記の特徴に当てはまる言動があなたのパートナーに見られるのであれば、それはモラハラである可能性が非常に高いです。一人で抱え込まず、あなたの苦しみを理解し、支えてくれる専門家にご相談ください。
当事務所は、モラハラに苦しむ方々の感情に寄り添い、法的な観点から最適な解決策を提案します。あなたの心を守り、笑顔を取り戻すために、私たち弁護士が全力でサポートいたします。
「これってモラハラなのかな?」と少しでも感じたら、ぜひ一度ご相談ください。 あなたの未来を、共に切り拓いていきましょう。