今回は、**「既婚者と知らずに交際してしまった」**という、ご相談が増えているケースについて、私が実際に解決した事例を元に解説します。
このページの目次
解決事例:既婚者と知らずに交際してしまった女性への慰謝料請求
事案の概要
今回ご相談に来られたのは30代の女性です。交際相手の男性から「バツイチだ」と聞かされており、男性も巧みに既婚者であることを隠していたため、独身であると信じて交際していました。
ところが、その男性の妻から、不倫による慰謝料を請求されてしまいました。
弁護士の対応
ご依頼をいただいた私は、すぐに男性とご相談者様のLINEのやり取りを精査しました。
- ご相談者様は男性が独身であると信じていたこと
- 男性が別宅を用意するなどして、既婚者であることを巧妙に隠していたこと
これらの事実を詳細に主張・立証しました。
解決の結果
裁判所は、ご相談者様が男性を既婚者だと認識していなかったこと、また、既婚者だと認識することが極めて困難であったことを認めました。その結果、相手方の慰謝料請求は棄却され、慰謝料を1円も支払うことなく解決することができました。
事例から学ぶ慰謝料請求のポイント
この事例は、**「既婚者と知らずに交際した場合、慰謝料は発生しない」**という重要な原則を改めて示すものです。
慰謝料は、相手の**「故意」または「過失」**によって、不法行為(ここでは不倫)の責任を負う場合に発生します。
- 故意: 既婚者だと知っていて交際した場合。
- 過失: 既婚者だと知らなかったとしても、少し注意すれば既婚者だと気づくことができた場合。
今回の事例では、男性が独身だと偽り、巧妙に既婚であることを隠していたため、ご相談者様には故意も過失も認められませんでした。
既婚者と知らずに交際してしまったあなたへ
もしあなたが、既婚者だと知らずに交際してしまい、相手の配偶者から慰謝料を請求されてしまったら、一人で抱え込まず、すぐに弁護士にご相談ください。
「知らなかった」と主張するだけでは、慰謝料を請求している相手や裁判所は納得してくれません。
- 本当に既婚者だと認識していなかったか
- 既婚者だと気づくことができた可能性はないか
これらの点を、客観的な証拠に基づいて丁寧に主張・立証する必要があります。
弁護士法人かがりび綜合法律事務所は、大阪市中央区を拠点に、こうした複雑な慰謝料問題の解決実績が多数あります。
私たちは、あなたの潔白を証明するために、男性とのやり取りや、交際当時の状況を丁寧にヒアリングし、法的に説得力のある主張を組み立てます。
最後に
既婚者と知らずに交際してしまったあなたは、被害者です。不当な慰謝料請求に悩む必要はありません。
まずは、あなたの状況を詳しく聞かせてください。私たち弁護士が、あなたの不安を解消し、最善の解決へと導きます。
ご相談をお待ちしております!