カサンドラと離婚?

毎日、一番身近な存在であるはずのパートナーから見下されたり、正論でねじ伏せられたりするのは、本当に言葉にできないほど苦しいことですよね。

「マウントを取られる」という状態は、単なるコミュニケーションのすれ違いではなく、あなたの尊厳を少しずつ削っていく**「精神的DV(モラハラ)」**の入り口である可能性が高いです。特に、共感性の欠如が原因である「カサンドラ症候群」の視点も含めて、今の状況を整理していきましょう。


1. なぜ彼は「マウント」を取るのか?その心理的背景

マウントを取る行為の裏側には、相手の**「支配欲」「根深い自信のなさ」**が隠れていることが多々あります。

  • 優位性の確認: あなたを否定することで、相対的に自分の価値を確認しようとします。
  • 正論という武器: 感情を無視し、理屈(正論)だけで追い詰めることで、反論を封じ込めます。
  • 「お前のため」という呪文: アドバイスの形を借りて、「お前は何もできないから俺が教えてやっている」という上下関係を固定化します。

2. カサンドラ症候群:届かない心の叫び

もし、あなたが「いくら辛さを伝えても、全く理解してもらえない」「壁に向かって話しているようだ」と感じているなら、それはパートナーに共感性の欠如(ASD的特性など)があり、あなたがカサンドラ症候群に陥っているサインかもしれません。

カサンドラ症候群とは

パートナーとの情緒的な交流が持てないことで、配偶者が孤独感、抑うつ、不安、体調不良などを引き起こす状態です。周囲からは「真面目な旦那さんなのに何が不満なの?」と思われ、さらに孤立を深めてしまうのが特徴です。

カサンドラ状態のチェック表

症状の分類具体的なサイン
精神面激しい孤独感、自尊心の低下、自分が悪いと思い込む
身体面不眠、偏頭痛、動悸、慢性的な疲労感
関係面二人きりでいるのが苦痛、会話を諦めている

3. 「突破」するための戦略的ステップ

今の状況から抜け出し、自分を取り戻すために必要なアクションです。

① 「正論」に反論するのをやめる

相手がマウントを取ってきたとき、論理的に言い返そうとするのは逆効果です。相手は「勝つこと」が目的になっているため、議論は平行線をたどります。

  • 「あなたはそう思うのね」と受け流し、心の距離を置きましょう。

② 客観的な記録(証拠)を残す

マウントや暴言が日常化しているなら、いつ、何を言われ、どう感じたかをメモしてください。

  • これは後に、「婚姻関係の破綻」を証明する法的な武器にもなりますし、何より「自分は悪くない」と再確認するための鏡になります。

③ 「法律」と「心理」の両面から専門家に相談する

一人で悩んでいると、思考が相手のペースに飲み込まれてしまいます。

  • 弁護士に相談して「法的に守られる権利(婚姻費用や慰謝料など)」を知る。
  • カウンセラーに相談して「傷ついた心」をケアする。この両軸が、自立へのスピードを速めます。

4. 最後に:あなたは一人ではありません

「私がもっとうまく立ち回れば……」と自分を責めるのは今日で終わりにしましょう。あなたが今感じている「違和感」や「苦しさ」は、正常な反応です。

離婚という選択肢は、決して「失敗」ではなく、あなたが**「自分らしく笑える人生を取り戻すための再生」**です。

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野条 健人 代表弁護士
大阪を拠点に、男女問題・離婚・DV・モラハラなど、デリケートな問題を抱える方々の相談に親身に対応しています。ただ法律的な解決を目指すだけでなく、依頼者様の気持ちに寄り添い、心の負担を少しでも軽くすることを大切にしています。 「相談してよかった」と思っていただけるよう、一人ひとりのお話を丁寧に伺い、最適な解決策をご提案します。お悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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