「愛」ではなく「執着」です。別れを拒む夫から、解放されるための処方箋
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【導入】
「離婚したいと伝えても、全く聞き入れてもらえない」 「無視をすると、数百件の着信やLINEが来る」 「『お前には俺しかいない』と、恩着せがましく言いくるめられる」
もし、あなたが今このような状況にいるなら、それは夫婦喧嘩の延長ではありません。相手が抱いているのは、あなたへの愛情ではなく「執着」です。
大阪の弁護士法人かがりび綜合法律事務所の野条健人です。 私はこれまで、理屈の通じない相手、執着心の強い相手との離婚を数多く成立させてきました。今日は、そんな「離してくれない夫」と決別するための、現実的なお話をします。
1. 「話し合い」は諦めてください
執着する夫の最大の特徴は、「こちらの言葉が届かない」ことです。 あなたがどれだけ理路整然と「辛い気持ち」や「離婚したい理由」を説明しても、相手はそれを自分に都合よく変換するか、あるいは「俺が悪いところは直すから」と一時的に下手に出て、結局は元通りになります。
彼らにとって、話し合いは「解決の場」ではなく、「あなたを引き止めるための時間稼ぎ」に過ぎません。 「分かってもらおう」とする努力は、残念ながら徒労に終わります。そのエネルギーは、もう自分のために使ってください。
2. 「物理的な距離」が最強の武器
執着を断ち切るために最も効果的なのは、「別居」です。
- 無断で出て行っていいの? 「悪意の遺棄」と言われることを恐れる方がいますが、弁護士と相談の上で、置手紙を残して出るなどの適切な手順を踏めば、法的に不利になることはまずありません。
- 居場所を隠す DVやストーカー気質がある場合、住民票の閲覧制限(DV等支援措置)を利用し、新しい住所を知られないようにすることも可能です。
物理的に手が届かない場所に身を置くことで、初めて相手は「支配が及ばない」という現実を突きつけられます。
3. 「第三者(弁護士)」という壁を作る
執着する夫と直接やり取りをすることは、ガソリンを注ぎ続けるようなものです。あなたの返信一つ、声一つが、相手の執着心を燃え上がらせます。
ここで必要なのが、私たち弁護士という「無機質な壁」です。
- 連絡の遮断 弁護士が受任通知を送れば、夫はあなたに直接連絡できなくなります。
- 感情の排除 私たちは相手の「情」や「脅し」に一切反応しません。淡々と法的な事務連絡のみを行うことで、相手は「暖簾に腕押し」状態になり、諦めざるを得ない状況へと追い込まれます。
4. あなたは、自由になっていい
執着する夫は、しばしば「俺なしで生きていけるわけがない」「子供から父親を奪うのか」と、あなたの罪悪感を刺激します。 しかし、それは呪いです。
貴女が笑顔を失ってまで維持しなければならない家庭など、この世に存在しません。 窒息しそうな毎日から抜け出し、深呼吸できる生活を取り戻しましょう。
【結び】
相手が怖くて動けない、何をされるか分からないという恐怖がある方こそ、一人で抱え込まずにご相談ください。 私たちがあなたの「盾」となり、相手の執着を断ち切ります。
弁護士法人かがりび綜合法律事務所 代表弁護士 野条 健人
