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【離婚事例】家庭内別居から4ヶ月で離婚成立!親権、養育費、財産分与を獲得したスピード解決の裏側
こんにちは!弁護士法人かがりび綜合法律事務所代表弁護士の野条健人です。
今回は、私が実際に担当させていただいた、家庭内別居からの離婚事例をご紹介します。
この事例の依頼者さんは、長年の家庭内別居を経て離婚を決意されました。そして、わずか3ヶ月という短期間で、親権、養育費、そして財産分与を獲得し、お子さんたちと新しい人生をスタートすることができました。
「家庭内別居から離婚なんて、大変そう…」 「長引きそうで、気が重い…」
もし、そんな不安を抱えている方がいれば、この事例が少しでもあなたの背中を押すきっかけになれば幸いです。
1. 相談内容:会話のない2年間、そして決意
今回の依頼者さんは、パートで働く40代の女性でした。お子さんが2人いらっしゃいます。
ご相談にいらした際、開口一番に「もう2年くらい、夫とほとんど会話がありません」と、つらそうにお話しされました。
「もうこのままでは、子どもたちに悪影響だ。離婚したい…」
会話のない、冷え切った家庭で、お子さんたちと過ごす日々は、想像を絶するつらさだったと思います。
夫は50代の会社員で、年収は600万円。離婚後の生活や、養育費、そして財産分与について、どうすればいいか分からない状況でした。
「できるだけ早く解決したい」というご意向を受け、私たちは、スピード解決を最優先した戦略を練ることにしました。
2. 解決への道筋:調停を待たず、交渉を開始
ご相談者さんからお話を伺い、私たちはすぐに以下の行動に移りました。
- お子さん2人を連れて、別居を開始する。
- 直ちに「婚姻費用分担調停」と「離婚調停」を申し立てる。
しかし、調停を申し立てても、第1回期日までは通常2〜3ヶ月の期間を要します。
「できるだけ早く解決したい」というご相談者さんのご希望を叶えるため、私たちはその期間を無駄にせず、調停が始まる前に、相手方と直接交渉を開始するという戦略をとりました。
3. 解決の流れ:第1回調停期日でのスピード決着
私たちは、交渉の席で、ご相談者さんの希望を具体的に提示しました。
- 2人の子の親権
- 養育費月額8万円
- 財産分与400万円
夫側は、当初は難色を示しましたが、私たちは、これらの金額が法的に正当であることを丁寧に説明し、粘り強く交渉を続けました。
そして、ついに迎えた第1回調停期日。
すでに調停が始まるまでに、ほぼすべての条件について合意が形成されていたため、わずか1回の調停で、調停離婚が成立しました。
結果として、別居からわずか3ヶ月という驚くべき速さで、ご相談者さんは、親権、養育費、財産分与というすべての条件を勝ち取り、新しい人生をスタートさせることができたのです。
4. 弁護士からのコメント:早期解決の鍵は「事前交渉」
この事例の成功要因は、調停が始まるまでの期間を、無駄にせず有効活用したことにあります。
「調停が始まらないと、何もできない…」
そう思われがちですが、弁護士を代理人として立てれば、調停開始前の準備期間中に、相手方と交渉を開始することができます。
これにより、調停が始まってから交渉するよりも、はるかに早く解決に至る可能性が高まります。
「でも、交渉がまとまらなかったら…?」
大丈夫です。交渉がまとまらなければ、予定通り調停手続きに進めばいいだけです。リスクは何もありません。
この事例のように、あなたの「できるだけ早く解決したい」という思いを叶えるために、私たちは様々な戦略を提案します。
一人で悩みを抱え込まずに、まずはお気軽にご相談ください。